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熊本シティエフエム791「SERENA SERATA」
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蔦屋書店熊本三年坂
毎月1回世界の音楽情報誌(今はWeb版)「LATINA」が選ぶする3曲をお届けしています。
蔦屋書店熊本三年坂では、LATINAの花田勝暁氏のコメントと共に、収録アルバムをご紹介します。
アーティスト名Mario Adnet(マリオ・アジネ)
アルバム名:Um Olhar Sobre Villa-Lobos
曲名:Trenzinho do Caipira feat. Edu Lobo
LATINA編集部 花田勝暁氏コメント
3月からe-magazine LATINA上で「ブラジル音楽の365曲」という記事をスタートしましたので、ぜひ、お読み下さい。
放送日の3/5に取り上げたのは、ブラジル音楽の礎を築いた作曲家エイトール・ヴィラ=ロボス(Heitor Villa-Lobos)の生まれた日で、彼の代表曲の1つ、「O Trenzinho do Caipira」を紹介しています。
記事内では松田美緒さんの日本語詞のバージョンを紹介していますが、放送用に選んだのは、現代ブラジル音楽シーンにおける最高のアレンジャーの1人、マリオ・アヂネーがエドゥ・ロボを迎えて録音したバージョンです。素晴らしい曲、素晴らしいアレンジ、素晴らしい歌声を堪能していただけたらと思います。
アーティスト名:Liliana Herrero, Nestor Marconi
(リリアナ・エレーロ、 ネストル・マルコーニ)
アルバム名:Leçons De Tango
曲名:El Viaje
LATINA編集部 花田勝暁氏コメント
タンゴの革命児「アストル・ピアソラ」は、1921年の3月11日生まれなので、2021年3月11日は、タンゴの革命児「アストル・ピアソラ」の生誕100年の日です。
これは、ピアソラの曲を選ばないわけにはいかないというタイミング。フェルナンド・E・ソラナス監督の映画『ラテンアメリカ 光と影の詩』(1992年)で取り上げられた楽曲「El Viaje」を紹介したいと思います。
監督は、それまでの作品でもピアソラに映画用の楽曲を依頼しており、本作でもピアソラに依頼していましたが、ピアソラが映画の完成前に病に倒れ、ネストール・マルコーニがピアソラの過去の曲を再構成し、ソラナス監督が歌詞をつけました。
録音には、ピアソラの楽団のフェルナンド・スアレス・パス、パブロ・シーグレルら、ピアソラの楽団で活躍してきた錚々たるメンバーが参加しています。歌うのは、「フォルクローレを歌う哲学者」リリアナ・エレーロです。
アーティスト名:Rita Payes(リタ・パイエス)
曲名:No digo que no (vaca y pollo)
LATINA編集部 花田勝暁氏コメント
現在21才。スペインのカタルーニャ出身のトロンボーン奏者かつ歌手のリタ・パイエス。
彼女が2019年にクラシック・ギター奏者である母親(エリザベス・ローマ)へのプレゼントの意味も込めて一緒にスタジオに入りデュオで録音したアルバム『Imagina』は、昨年から今年にかけて、日本でも音楽ファンに大切に聴か始めています。
『Imagina』は、ボサノヴァなどのラテン音楽を中心としたカバー曲で構成されていましたが、今月発表予定のニューアルバムで彼女はオリジナル曲に挑戦しています。
そのアルバムから先行して公開された3曲目のシングル曲が「No digo que no(私は駄目とは言わない)」。
カエターノ・ヴェローゾの演奏するボサノヴァを彷彿させる母エリザベスのバッキングに、リタが歌をのせます。
驚くのは、そこに、エレキギターが絡んできます。リタにとって、とても挑戦的な試みですが、粋なMPBのようにリタな挑戦は成功しているように思います。
PVの製作でも、若いクリエイターとコラボし、彼女とこの曲の魅力を存分に引き出す映像になっています。
世界の情報誌「LATINA」
広い世界の多様な音楽を紹介してきた世界の音楽情報誌「ラティーナ」が、2020年からweb版に。
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熊本シティエフエム791
毎月金曜日 17:00-18:55
パーソナリティ:久間 珠土織
大人の魅力を、落ち着いた雰囲気で流す番組。
フレンチ・ブランジリアンミュージック・ラテン・ハワイアン・ヒーリング・カンツォーネなど色々な音楽を、様々なゲストを迎えてお送りしています。